
考えすぎることが多くて空回りするのをやめたい…



周りから考えすぎと言われて理解されなくて辛い…
あなたはこんな悩みを抱えていませんか。
HSPは必要以上に考えてしまうことが多く、目の前のことに集中できなかったり、逆に空回りしてしまうことがあります。
本記事では、HSPの特徴を紹介しHSPが考えすぎてしまうときの対処法を解説しています。
本記事を読むことで、HSPの長所を活かして上手に付き合っていくことができるようになるでしょう。
僕も仕事で必要以上に考えて空回りすることが多かったですが、これから紹介する対処法で少しずつラクに生きれるようになりました。
この記事を書いている人
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HSPってなに?


HSPとは
HSP(Highly Sensitive Person)とは、とても敏感な人のことを指します。
HSPは5人に1人いると言われていて、病気ではなく生まれ持った気質です。
敏感な理由は、脳の扁桃体という働きが生まれつき強いと言われているからです。
HSPにはDOES(ダス)という4つの特性があります。
- Depth of processing:深く考えて処理する
- Overstimulation:過剰に刺激を受けやすい
- Empathy and emotional responsiveness:感情の反応が強く、共感力も強い
- Sensitivity to subtleties:些細なことを察知する
「自分はHSPかもしれない…」と感じた方はHSP診断を受けてみることをおすすめします。
HSPの特徴
HSPの特性からHSPの人に共通する性格を紹介します。
当てはまる要素が多いほどHSPの可能性も高いでしょう。
- 慎重
- 危機管理能力が高い
- 共感力が高い
- 気配り上手
- 責任感がある
- 真面目
- 完璧主義
- 想像力が豊か
- 「〜すべき」意識が強い
- 自己否定が強い
HSPが考えすぎと言われてしまう理由


HSPが考えすぎと言われてしまう理由は、2つあります。
理由①:扁桃体の働きが強く情報を深く処理するから
1つは、扁桃体の働きによって刺激に敏感で情報を深く処理する傾向があるからです。
非HSPに比べて危険を察知しやすく回避しようとする気持ちが強いため、情報処理に時間がかかってしまいます。
「〇〇を言ったら、相手に〇〇と思われるかもしれない…」
そうやって先を読むことでHSPは危険を未然に防ごうとしているのです。
理由②:HSPと非HSPで感覚が全く違うから
もう1つは、HSPと非HSPで感覚が全く違うからです。
非HSPにとっては平気でも、HSPにとっては苦痛に感じてしまう場所があったりします。
例:強い光や大きい音、強い匂いがする場所など。
だからこそ、HSPが先を想定して色々考えることを非HSPは理解できないのです。
HSPが考えすぎるデメリット


デメリット①:うまく行かないと自己否定をしてしまう
考えて行動した結果うまくいかないとHSPは自信を無くしてしまいます。
HSPは責任感が強く常にまわりに気を配っているため、自分に対して高い要求をしているからです。
十分にできているのに理想と現実のギャップで自己否定をしてしまうこともあるので、ときには自分の基準を下げてみるのも大切です。
デメリット②:関係のないことにも罪悪感を感じてしまう
自分とは関係のないことでも、HSPは罪悪感を感じてしまいます。
HSPは敏感で共感力が強いため、周りで悲しんでいる人、怒っている人がいるといち早く気づくからです。
「あの人が怒っているのは自分のせいかな…」
「何か自分にできることはないか…」
こうしてHSPは深く考えます。
しかし考え込んでしまうと本来自分とは関係のないことでも傷ついたり、落ち込んでしまう原因になります。
デメリット③:不安を感じて憂鬱になりやすい
HSPは想像力が豊かなため、悪い方向に考えてしまうと必要以上に不安を感じてしまいます。
だからこそ先の危険を回避できるのですが、考え込んでしまうと不安を感じすぎて憂鬱になる恐れもあります。
本来起きるはずのないことまで考えすぎて、体調を崩さないように注意が必要です。
HSPが深く考えるメリット


メリット①:創造力が豊か
HSPは1つの物事を、さまざまな観点で捉えることができます。
じっくり考えることで、独創的なアイデアを生み出せるからです。
アーティストにHSPが多いと言われるのもそのためです。
そのため、前向きな方向に意識を向けることができれば優れた能力と言えます。
メリット②:危機管理能力が高い
HSPはあらかじめ先を見据えた行動を取ります。
非HSPに比べて敏感なため、極力危険を避けようとするからです。
「もし相手が〇〇と言ったら、△△と言おう。」
など、口に出す前に会話をイメージしたりします。
時間をかけて熟考することで、HSPは危険を避けることができます。
メリット③:共感力が強く気配りできる
HSPは他人の感情を理解し、感情移入することができます。
些細なことも察知でき、共感力に優れているからです。
相手の気持ちを理解し深く考え行動する人が多いので、相手から感謝されることが多いでしょう。
そのため、HSPはサービス業や人をサポートする仕事に向いています。
HSPが考えすぎるときの対処法


HSPは生まれ持った気質のため、直すことは難しいです。
そのため、HSPの長所を活かして上手に付き合っていくことが大切です。
対処法①:HSPの気質だと理解する
HSPは情報を深く処理するため、考えることに時間がかかります。
「他の人より判断が遅い…」
「すぐに行動できない…」
少数派だからこそ自分の気質に苦痛を感じている人もいるでしょう。
しかし、HSPは生まれ持った気質で直すことはできません。
だからこそ考えすぎるときはHSPの気質なのだと理解することが大切です。
自分と周りは生まれ持った感覚が違うから仕方ないのだと知れば少しは気が楽になります。
対処法②:優先順位を決める
HSPはなんでも完璧にこなそうとして理想と現実のギャップに苦しみます。
なので、優先順位を決めることが大切です。
全ての人の期待に応えることはできないと知り、大事な人にだけ注力できればそれで十分です。
そうすれば考え込む時間を必要最小限に抑えることができます。
対処法③:予想がいつも当たるわけではないと知る
さまざまなケースを想定するHSPですが、全てを予想できるわけではありません。
思っている以上に外れていることもあります。
「こう考えれば予想できたのに…」
と落ち込むのではなく、
「いつも予想があたるわけじゃないもんな〜」
と楽観的に考える練習をしてみてください。
武田友紀さんが書かれた「『気がつきすぎて疲れる』が驚くほどなくなる『繊細さん』の本」では、以下のように自分の予想があたるかどうか答え合わせすることを薦められています。
「誰かとごはんやお茶に行ったときに、『それ、おいしい?』と聞いてみる。」です。
たとえば、友人とお茶をしているとき。
1.相手が飲み物に対してどう思っているのかを予想
・おいしい/ふつう/まずい
・ぬるいと思ってる/冷たいと思ってる/ふつう
・飲み物のこと、何も思ってない
2.確かめる。一言でOK!
「その紅茶おいしい?」
「ん?ああ。〇〇だね〜!」
3.相手の答えが自分の予想とあっているのかをチェック!
これを繰り返すと、「人の考えは、案外わからないものだな」「自分の予想は、意外と外れるんだな」と実感できます。
「自分の予想は案外、外れるものだ」と知ることで、周囲の人の感情に振り回されにくくなります。
武田友紀『気がつきすぎて疲れる』が驚くほどなくなる『繊細さん』の本
対処法④:グレーゾーンを受け入れる
HSPは真面目で完璧主義な傾向があります。
自分に多くを求めてしまうのは、「〇〇すべき思考」が強いからです。
「〇〇すべき思考」に囚われると100点の自分しか認められなくなります。
しかし、現実はグレーゾーンがほとんどです。
できないときもあれば、中途半端になってしまうこともあります。
なので、グレーゾーンを受け入れてあげましょう。
「どうして自分はできないんだ…」
「なんであの人はいつも大雑把なんだ…」
そうやって思い通りに行かない現実に考え込んでも苦しいだけです。
「まあこんだけ頑張ったからいいか!」
「あの人はいつもこうだからしょうがないな〜」
そう考えることで、少しは肩の力を抜くことができるでしょう。
対処法⑤:なんとかなると考える
先のことを想定して行動するHSPですが、たいていの場合危険を避けるために考えている時間が多いでしょう。
しかし、ネガティブに考えすぎると不安ばかりが大きくなり何も行動できなくなります。
ポジティブなことを深く考えるのは良いことですが、悪いことばかり考えると自分を窮屈にするだけです。
そんなときは、思い切って「なんとかなる!」と考えてみましょう。
実際、非HSPの人たちは深く考えずとも問題なく生活できています。
もちろん簡単なことではありませんが、少しずつ意識していくことで悪い方に考え込む習慣から脱却することができるでしょう。
まとめ:HSPの長所を活かして上手に付き合うのが大切
本記事では、HSPが考えすぎてしまうときの対処法を紹介しました。
- HSPの気質だと理解する
- 優先順位を決める
- 予想がいつも当たるわけではないと知る
- グレーゾーンを受け入れる
- なんとかなると考える
HSPの気質で苦しんでいる人も多いと思いますが、HSPは上手に付き合うことができればとても優れた力を発揮できます。
短所ばかり見るのではなく、長所に目を向けて力を注ぐことが大切です。
本記事があなたの力になれば幸いです。